「麒麟がくる」麒麟の意味がかなり切ない

今回は2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の”麒麟”の意味をご紹介します。

麒麟ときくと、まず浮かぶのがKIRINビール、そしてお笑いコンビの「麒麟」ですが、

そもそも、麒麟って何なんでしょうか?

そもそも「麒麟(きりん)」って何?

http://chugokugo-script.net/chugoku-bunka/kirin.html

麒麟とは、中国に古くから伝わる伝説の動物(聖獣)のひとつです。

中国の伝説ではこの世のすべての動物達の始まりと考えられた生き物を、4つの生き物、

  • 東の青龍(ドラゴン)
  • 南の朱雀(フェニックス)
  • 西の白虎(タイガー)
  • 北の玄武(タートル)

四神(しじん)としています。

それぞれがシンボルカラーや守る方角があるため、中国の文化が最先端だった平安時代の頃からこの中国の伝説をお手本に平安京を四神が守る位置を想定して建てたとされています。

今でもゲームの世界や日本のお寺や神社などあちこちでこの四神のシンボルをみることができます。

1,200年以上たった今でも、おうちの南にはアレを置いたほうがいい、北にはこれを置かないほうがいいなどといったことが信じられているのは、この四神の言い伝えが残っているからなんです。

「麒麟」は東西南北を束ねる存在

あれ?四神に麒麟はいってなくない?と思った方、

そう、「麒麟」は 東西南北の「四神」を越えた「中央」に位置する聖獣でまさに、トップという位置づけなんです。

混沌とした世の中が続くと、そんな苦しい乱世を平安に導く「聖王」が必ず現われるはずで、その聖王が来る前触れを告げるのが、まさにこの幻の聖獣「麒麟」と言い伝えられているんです。

戦国時代の「麒麟」が持つ意味

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では今回の大河ドラマの舞台である戦国時代においての「麒麟」とはどういう意味をもつのでしょうか?

ドラマ「麒麟が来る」は”我こそが天下を獲る者ぞ!”と各国の武将たちが戦い続けた群雄割拠の乱世が舞台です。

↑の地図で分かるように、いまでこそ日本という一つの国にまとまっていますが、戦国時代はこのように小さな国(のようなもの)がひしめき合い、それぞれの国同士の戦いが絶えない、過酷な時代でした。

何十年にもつづく乱世で苦しむのは誰でしょうか?

そう、それが民なんです。

戦国時代に暮らす民は、父親や兄弟を不毛な戦の兵隊のひとりとして駆り出され、残された女や子どもたちは荒れ果てた地を耕して苦しい年貢を納めるために毎日働く…戦に勝っても負けても、大切な家族は戻ってこない…

そんな希望のない世の中を生き抜く農民たちは、苦しさのなかでいつしか「麒麟」の言い伝えを信じるようになります。

麒麟というのは穏やかな世にやってくる不思議な生き物だよって。それを呼べる人が必ず現れる…その人は麒麟を連れてくるんだ。

「麒麟が来る」に登場する戦争孤児、駒のセリフ

戦のない平和の世の中にだけ訪れるとされる「麒麟」。

戦国時代はまさにこの平和な時代をもたらす真のリーダー(麒麟を呼ぶ人)が「来る」ことを夢にみる民たちが大勢いてもおかしくないほど苦しい時代だったんです。

「麒麟が来る」ことを”信じたかった”男

戦のせいで何年もの間民が苦しむ乱世の中で、同じように戦によって翻弄されたのが、今回のドラマの主役、明智光秀です。

民と同じように彼もまた戦によって大切な人たちをなくし、居場所を探しながら何度もなんども繰り返される戦のど真ん中にいたことでしょう。

何度戦えばここを守れる…!何度戦えば…!

「麒麟が来る」での明智光秀のセリフ

そんな明智光秀もまた、苦しい乱世の終わりを夢見て、この戦国を終わらせるリーダー(麒麟)の到来を待ち望んでいました。

ここからはドラマを見る前の私の憶測です:

光秀はそのリーダー(麒麟)と思われる織田信長に出会い、この人こそ乱世を終わらせることができると信じてついていきます。

しかし、光秀が信じた織田信長は天下取りに目がくらみ、徐々に歯止めが利かなくなってきてしまいます。

伝統をぶっ壊し、おんな子ども関係なく残酷な殺戮など手段を択ばないそのやり方に、光秀は徐々に疑問が芽生えはじめてきます。

そして光秀はついに、信長が世の中が求める真のリーダー(麒麟)でないことに気づいてしまうんでしょう。

そして民と彼が夢見た「麒麟」の到来はないんだ、と絶望に苦しみながら、「このままでは乱世が終わらない」と決死の覚悟で自らがテロリストとなり天下を目前とした織田信長を「本能寺の変」で暗殺してしまう…

光秀については↓でも紹介されていますのでぜひ参考にしてみてください。

麒麟を呼ぶ(乱世を終わらせる)のは誰か

ご存じの通り、明智光秀が本能寺の変を起こし織田信長を暗殺した後も、平和な世の中は到来しません。

信長暗殺の本能寺の変(1582年)から、天下分け目の関ヶ原の戦い(1600年)までの20年の間にも、まさに140もの戦争が続くんです。

でももし、明智光秀が織田信長を暗殺していなければ、乱世のない時代(江戸時代)は訪れていたでしょうか?

そう考えると、明智光秀の存在は大きな意味を持ったのかもしれません。

さぁ!2020年の大河ドラマ、楽しみで目が離せませんね!

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